新NISAが2024年1月より始まりました。
世間では「「オルカン」か、「S&P500」に投資すべき」との声が強いです。
また2024年1月の投資信託の契約ランキング、第1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、第2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」でした。
出典:https://www.wealthadvisor.co.jp/market/2024/0202/fund_02237.html
しかし、“なんとなく”「オルカン」か、「S&P500」を選んでいる人もいるかと思います。
この記事では「新NISAで買うべき投資信託は何なのか?」
「オルカン」、「S&P500」のどっちにするべきなのか?その際のリスクは何なのか?
その通り実施している私が、理由も含めて解説していきます。
買うべき投信信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
私は「オルカン(オール・カントリー)」より、「S&P500」をお勧めします。
ちなみに「S&P500」とは、アメリカの代表的な株価指数。
「S&P500」連動の投資信託に、投資するだけで、アメリカ市場に上場している代表的な500社に分散投資できます。
そして、リターンが高いです。
- 1957年に導入されて以来、年平均リターンは「約10.7%高」(ドル建て)
- 2023年のリターンは「約34%高」(円建て)
参考:TOPIX(日本)「約28%高」
2023年の年初に100万円を投資したら、年末には134万円になったと言うことです。
かの有名な“投資の神様”ウォーレン・バフェットも妻に対して、「(自分が亡くなったら)遺産の90%をS&P500に投資するように。」と遺言を残しています。
(ちなみにウォーレン・バフェットは御年93歳でまだまだご健在!)
「S&P500」連動の投資信託は、色んな会社から数多く出ていますが、私のお勧めは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
- 業界最低水準の運用コストをめざすインデックスファンド
- 購入時手数料無料(ノーロード)
- 他のインデックスファンドより信託報酬が高い場合は、引き下げを実施
投資では如何にコストを下げるかが、ポイント。それに応えてくれるインデックスファンド。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」サイト:https://emaxis.jp/fund/253266.html
「オルカン(オール・カントリー)」のパフォーマンスが悪くなるリスク
なぜ「オルカン(オール・カントリー)」ではないのか?
投資の基本は“分散”投資。
それならば、「アメリカ(S&P500)だけではなく、全世界に分散投資した方がいいのでは?」
この様な疑問が出ると思います。
それでは、「S&P500」のおすすめで紹介した「eMAXIS Slimシリーズ」の「オルカン」対象国を見てみましょう。
出典:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」投資信託説明書
「オルカン(オール・カントリー)」と言いつつ、「構成比 62.3%」はアメリカです。
「構成比 3.2%」の中国はバブル崩壊と言われています。
(上海総合指数が、2007年「5,261」→2023年「2,974」とほぼ半減。)
「構成比 6.6%(英 3.7%+仏 2.9%)」のイギリス・フランスは、「2024年 GDP成長率」がアメリカに大きく負けています。
(2024年 「GDP成長率 アメリカ:2.1%、イギリス:0.6%、フランス:1.0%」)
出典:「IMF世界経済見通し(2024年1月)」
以上から、「オルカン(オール・カントリー)」に分散投資しても、アメリカ(S&P500)よりリターンが増える要素はなく、逆に下げる結果になると私は予測しています。
下記に参考として、2023年の結果を書いときます。
- 「オルカン(全世界)」:30.5%高(過去1年)、63.3%高(過去3年)
- 「S&P500(アメリカ)」:34.4%高(過去1年)、81.8%高(過去3年)
「S&P500(アメリカ)」の方が、リターンは高い。
「円高」になった時のリスクヘッジも併せて実施する
しかし、「S&P500」投資にもリスクはあります。
それは、「円高」です。
日本に住む人が、「S&P500」のような海外株に投資した場合、必ず「為替リスク」が付きまといます。
2024年1月現在、ドル円レートは「約147円」。
「アメリカ(FRB)が、利下げ判断」や「日本(日銀)が、利上げ判断」した場合、円高に触れます。
そして、「アメリカ(FRB)はインフレが抑えられてきたので、2024年には利下げする。」と市場では考えられています。
このリスクをヘッジする為、私は「TOPIX(日本)」の投資も併せて勧めています。
(「TOPIX(日本)」は簡単に言うと日本の「S&P500(アメリカ)」みたいなもの。)
「日本って、長年のデフレで投資対象としてはダメでしょう。」と思っている人もいると思いますが、状況は変わっています。今、日本の物価は30年ぶりに着実に上昇しているのです。
(消費者物価指数 総合指数 前年比 2022年:2.5%、2023年:3.2%)
出典:総務省統計局https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/nen/index-z.html
その結果として、「TOPIX(日本)」の2023年リターンは「約28%高」。
「S&P500」はの2023年リターンは「約34%」と上記で書きましたが、これは「円安」の為替益が入っています。
(ex.ドル円が「100円」→「110円」の円安になれば、「10%」に為替益。「110円」→「100円」の円高になれば、「マイナス10%」の為替損。)
ドル建てで見た(為替を無視した)場合、「S&P500」の2023年リターンは「約24%高」で、「TOPIX(日本)」の方がパフォーマンスが高いのです!
出典:ブルームバーグ【米国市況】S&P500種は年24%高
「TOPIX(日本)」連動の投資信託の、私のお勧めは「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」です。
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」サイト:https://emaxis.jp/fund/252634.html
まとめ
今回の記事では、この記事では「新NISAで買うべき投資信託は何なのか?」について説明しました。
私のお勧めは「eMAXIS Slimシリーズ」の「S&P500(アメリカ)」「TOPIX(日本)」です。
私はこの二つの投資信託に毎月半々で「積立投資」をしています。
なぜ、毎月の積立投資をしているのかは、下記の「あわせて読みたい」の『誰でも結果が出せる!投資初心者には「長期積立」投資がおすすめ』で、説明しています。
また「ピックアップ」では、個別銘柄に投資する『“日本版”ダウの犬 投資法』について、私見を述べています。
投資に興味ある方は、是非一読ください。
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