【2023年】日本版「ダウの犬」の結果から、2024年の投資を考える

【2023年】日本版「ダウの犬」の結果を考慮する お金
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株式投資における「ダウの犬」投資法をご存じでしょうか?

簡単にいうと、「アメリカを代表するNYダウ採用銘柄の中で、高配当利回り銘柄に投資する」ことで「NYダウ指数のリターンより、良いパフォーマンスが得られることができる」という投資法です。

(マイケル・オヒギンズが1991年に著書『Beating the Dow』にて提唱)

やり方は以下の通り。

「ダウの犬」投資法
  1. 昨年末の「NYダウ」採用銘柄から、配当利回りが高い上位10銘柄を選別
  2. 今年始に上位10銘柄に均等に投資(1年間そのまま)
  3. 今年末、再度「NYダウ」採用銘柄から、配当利回りが高い上位10銘柄を選別し、投資額をリバランス(→毎年、繰り返し)
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“日本版”「ダウの犬」

上記は、あくまで「NYダウ指数」がターゲットです。

しかし、私は「日本」に居て、「円」で生活してます。

円をドルにして交換して、手数料取られるも嫌ですし、為替変動リスクを負うのも嫌です。

(そもそも円をドルにしたり、(利益が出たら)ドルを円にしたり、手数料を考慮して利益計算するのが、非常に面倒臭い…。)

「ダウの犬」投資を「日本株で出来ないか?」と誰かが考え出したのが、“日本版”「ダウの犬」です。

やり方は以下の通り。

“日本版”「ダウの犬」投資法
  1. 昨年末の「TOPIXコア30」採用銘柄から、配当利回りが高い上位10銘柄を選別
  2. 今年始に上位10銘柄に均等に投資(1年間そのまま)
  3. 今年末、「TOPIXコア30」採用銘柄から、配当利回りが高い上位10銘柄を選別し、投資額をリバランス(毎年、繰り返し)

2021年までの“日本版”「ダウの犬」のパフォーマンス

過去実績では、“日本版”「ダウの犬」投資を行った場合、「TOPIX」を上回るパフォーマンスを得ることが可能です。

(下記サイトの図表1を参照。)

加えて、「TOPIXコア30」上位10銘柄ではなく、上位5銘柄の方がパフォーマンスが良い。

しかし、ここで問題が。

下記サイトには2021年までの実績しかない…。

ネットで探してみても、2022年、2023年の実績が出てこない…。

2023年の“日本版”「ダウの犬」のパフォーマンス

というわけで、2023年の結果を自分なりに計算してみました。

(まとめてるサイトがあれば切実に知りたいです。)

2023年-日本版「ダウの犬」結果試算

ざっくりに計算しているので、そこはご愛嬌。

各銘柄への均等投資は、わかりやすく100万円を年初株価(A)で買える分だけ。

(日本は100株単位でしか株を買えない&ミニ株は、私がやり方を知らないので無視。)

結果、“日本版”「ダウの犬」は「TOPIX」よりパフォーマンスが良かった。

但し、2007〜2021年までの実績と違い「TOPIXコア30」上位10銘柄>上位5銘柄に。

4位の「武田製薬(4502)」のリターン率が低かったのが原因。

2024年はどうするか?(自分でこの方法を採用するか)

2023年の結果を見た場合。

「TOPIXコア30」上位5銘柄のリターン率は「27.6%」。

比較対象の「TOPIX」のリターン率は「27.1%」。

その差「0.5%」。

私なら、これぐらいのパフォーマンス差なら、この投資方法は採用しません。

それなら、「TOPIX連動のインデックス投信」を買います。

理由は2つ。

私が“日本版”「ダウの犬」をしない理由
  1. 年始の銘柄選定&年末のリバランスがめんどくさい。

    ➡︎「TOPIX連動のインデック投信」なら放ったらかしでOK
  2. 投資にある程度まとまったお金が必要。

    選定銘柄への均等投資が絶対条件なため、1銘柄でも高い株価があった場合、その銘柄に引っ張られます。

    (2023年では、「三井住友FG(8316)」(最小投資額70万円)がそれに当たる。
    上位5銘柄買うとしたら、70万円×5銘柄=「350万円」必要。)

    ➡︎「TOPIX連動のインデック投信」なら、SBI証券なら「100円」から買えます。

上記理由の「2」は日本もアメリカみたいに「1株」単位で購入できれば、解消されるんですが…。

(1単元から購入できるミニ株についても、調べてみることにします。)

ちなみに「TOPIXコア30」上位10銘柄で見ると、リターン率は「35.1%」(TOPIX差:+8%)。

これぐらい、TOPIXに対してリターン率が高くなると、“日本版”「ダウの犬」投資したくなります。

しかし、10銘柄だと、70万円×10銘柄=「700万円」必要…。


結局、“日本版”「ダウの犬」投資をする為には、まとまったお金が必要なのが最大のネックですね。

まとめ

“日本版”「ダウの犬」投資は、2023年においても「TOPIX」のパフォーマンスを上回っていました。

「TOPIXコア30」上位5銘柄の場合、「TOPIX」の差は「+0.5%」。

「TOPIXコア30」上位10銘柄の場合、「TOPIX」の差は「+8%」。

しかし、この投資法を実施するには、まとまったお金が必要になり、そのハードルが高いです。

(各銘柄の投資額上限70万円の場合で、上位5銘柄で「350万円」。上位10銘柄で「700万円」。)

さらに年1回ではあるが、年始の銘柄選定と年末のリバランスがめんどくさい。

“日本版”「ダウの犬」投資を行う人は、少なくとも上記2つのデメリットを認識しておきましょう。

【2024年5月1日更新】
2024年4月末までの“日本版”「ダウの犬」のパフォーマンスの記事を下記に追加しました。その実績はいかに???

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当記事について
  • この記事は利益を保証するものではなく、損失を被った場合でも一切の責任を負いません。
  • できる限り正確な情報提供を心がけておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。
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