「この会社にいて大丈夫なのだろうか?」「もっと良い会社があるのではないか?」
そう思ったことはないでしょうか?
私はたまに思います。
「しかし、今より良い会社に転職できるかわからない。」「自分に市場価値があるのかわからない。」
「そもそも、測り方が分からない」。
そんな方には、ぜひ『転職の思考法』(北野唯我)を一読ください。
あなたの疑問は解消されるでしょう。
当記事では『転職の思考法』(北野唯我)より学んだ「自分の転職市場の価値を高める方法」を紹介します。
また転職を考えていない方でも、長い人生では何があるかわかりません。
そんな人も自分の市場価値を高めるよう、今の仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか?
①まずは「専門性を高める」
何でもかんでも仕事をしたら、自分の市場価値が上がるわけではありません。
まずは「専門性を高める(身につける)」。
そして、その「専門性」で「経験を積む」。
この順番で行うことで、自分の市場価値は上がるのです。
世間的に「なんでも経験を積め」と言われますが、鵜呑みにしてはいけません。
「どの仕事で経験を積むか」が重要なのです。
専門性がある人には、優先的に「重要な仕事」が回ってきます。
その結果、専門性がある人は「貴重な経験」を積むことができます。
②「誰でもできる経験」の価値は低い
反対に専門性がない人は、「誰でもできる仕事」しか回ってきません。
それでは「誰でもできる経験」しか積めません。
希少価値が低いため、簡単に代替が可能です。
結果、その経験を積んでも市場価値は上がりません。
「誰でもできる仕事」では、「貴重な経験」を積むことはできません。
「貴重な経験」がなくては、他人と差別化することは難しく、自分の市場価値も上がりません。
- 「専門性を高める(身につける)」
- 「経験を積む」
【理由】専門性があると、優先的に「重要な仕事」が回ってきて、「貴重な経験」が積める
【結果】自分の市場価値が上がる(≠逆は成り立たない)
③何もない人は「希少価値が高い業界」への転職を目指す
そもそも上記の考えで、社会人経験を積んでいないので、「専門性」も「貴重な経験」がない。
わたしも、そんな人の一人です。
そんな人が「市場価値を高める」にはどうしたらいいのでしょうか?
人生が詰むのでしょうか?
大丈夫です。
そのような人は、希少価値が高い業界に転職しましょう。そうすることで、自分の市場価値を高める事ができます。
上記図の①「ニッチ」、②「スター」の業界は希少性が高いため、市場価値を高めることができます。
(ex.同じ職種(ex.マーケティング、プログラマーなど)でも、③「ルーティーンワーク」、④「消滅」の業界に比べ、①「ニッチ」、②「スター」の給料や求人が20倍違うことも。)
希少性が高い業界は(上記図①②)、「上向きのエスカレーター」です。特別なことをしなくとも、所属している人の市場価値を“自動的に”高めてくれます。
希少性のある事業では、「貴重な経験」を積むことができるからです。
反対に、希少性が低い業界(上記図③④)は「、下向きのエスカレーター」です。所属している人の市場価値を“自動的に”低下させてしまいます。
希少性がない事業では、「貴重な経験」を積めず「誰でもできる様な経験」しか積めないためです。
④転職の市場価値 構成要素
では、転職における市場価値は、どんな要素で構成されているのでしょうか?
転職における市場価値は、「技術資産」×「人的資産」×「業界の生産性」で構成されています。
3つの要素を結んだ三角形が大きいほど、転職における市場価値が高いです。
また理想的なキャリアとは2つの要素が突き出ていることです。
- 技術資産
・「専門性」(職種)と「経験」(他社でも再現性があるか)
・普通の人ほど、どこのポジションでも戦える「経験」が重要
・「専門性」で上り詰めるにはセンスが必要 - 人的資産(人脈)
・年齢を増すにつれ、需要度が増加 - 業界の生産性(一人当たり)
・業界にいる人間が平均一人当たり、どれだけ価値を生み出しているか
(一人当たりの価値が高いと「希少性も高い」)
・転職において、市場価値に最も影響を与える
(「業界の生産性」が低いと「技術資産」「人的資産」が高くとも市場価値は高くならない)
自分の市場価値の測り方
下記の8項目であなたの転職における市場価値を確認してみましょう。
当てはまる項目が多いほど、あなたの転職における市場価値は高いということになります。
- 会社を変えても、価値のあるスキル(専門性)をどれだけ持っているか?
- 自分が持つスキル(専門性)の「賞味期限」はいつまでか?
- 他の会社でも通用する「貴重な経験」がどれだけあるか?
また、その経験は世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか? - 社内/社外に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人がいるか?
- 上記「4」の人物の意思決定力はどれくらいか?
- 自分が所属している業界の「1人当たりの生産性」(希少性)はどれだけ高いか?
- 今後、自分が所属している業界に「成長性」はあるか?
- 今後、「自分の市場価値」はどれだけ成長が見込まれるか?
まとめ
転職における市場価値を高める方法は、年代によって異なります。
将来的に、転職を考えている方は、20代では「専門性を身につける」、30代以降は「経験を積む」という戦略をおすすめします。
今すぐ転職をしたいが「専門性」も「貴重な経験」もないという方は、まず「上向きのエスカレーター」である希少性が高い業界に転職し、キャリアのステップUPを狙うのもひとつの選択肢です。
また下記の「あわせて読みたい」では「会社で評価「される」人になるための考え方」を解説しています。会社で「貴重な経験」を積むために、知ってて損はないので、是非、一読ください。
『転職の思考法』北野唯我(2018年/ダイヤモンド社)
参考文献⏬の本を読むことで、さらに理解を深めることができます。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法【電子書籍】[ 北野唯我 ] 価格:1386円 |