いくら論理的に「プレゼン」しても、聞き手が何も動かなければ、意味がありません。
それでは、あなたにとっても、聞き手にとっても無駄な「プレゼン」になってしまいます。
「プレゼン」の聞き手は「プレゼン」を聞いたからと、動いてくれるわけではありません。
聞き手を動かすためには、聞き手の「気持ち」を「心」を動かす必要があります。
しかし、それを聞き手に期待してるだけでは、あなたの「プレゼンの成功率」は全く上がりません。
この記事では、たった一言、「添えるだけ」「言い換えるだけ」で人の気持ちを「動かす」コツを紹介します。
聞き手を動かすには、「インセンティブ(利益)」が必要
あなたも体験したことがあると思いますが、正論をかざしただけでは、聞き手は動きません。
また現況(現実)を説明しただけでも、聞き手は動きません。
なぜか?
それだけでは、聞き手の「インセンティブ(利益)」がないからです。
自分が聞き手の立場になって考えてみると、納得しやすいでしょう。
自分に「インセンティブ(利益)」がないのに、今までやらなかったことを新たに始めたり、改善したりするでしょうか?
そもそも「プレゼン(話)」をしっかり聞こうと思うでしょうか?
聞き手を動かすためには「インセンティブ(利益)」を明確にする必要があるのです。
「インセンティブ(利益)」があるから、聞き手はあなたの「プレゼン」を(しっかりと)聞き、行動に移すのです。
「プレゼン」の大前提として、聞き手の「インセンティブ(利益)」を明確にしたうえで、それを伝える必要があるのです。
また「インセンティブ(利益)」は相手によって異なります。
(ex.「お金」「承認欲求の満足」「自分の時間」等)
聞き手の「インセンティブ(利益)」が何か?
「プレゼン」する前にリサーチできれば、あなたの「プレゼン」の成功率は飛躍的に上がることでしょう。
相手に「絵を見せる」ように話す
「やる気」「構造改革」「イノベーション」。
カッコイイ言葉です。
しかし、このような抽象的な言葉を詰め込まれても、頭の中に全く「絵」が浮かばない人が多数でしょう。
聞いた瞬間から記憶にも印象にも残らない。
これでは心を動かすことは難しいでしょう。
コミュニケーションの最重要ルールは、相手に「絵を見せる」ように話すということです。
相手の心を動かそうとするなら、「情景の浮かばない言葉」でななく、「見せる」「感じさせる」言葉にこだわりましょう。
言葉に「数字」を入れる
数字も上手に使用すれば、「見せる」「感じさせる」言葉になります。
数字を活かすことで、話に躍動感が生まれ、説得力が増すのです。
- あえて丸めない(正確な)数字を使用
「大まか」ではなく、「細かい(正確な)数字」を使用することで、規模感とインパクトを演出しましょう。
(ex.「“さまざまな”事業」→「“33”の事業」、「“多くの”お客様」→「“98か国、1万5629社”のお客さま」) - 数字を「相対的」に見せる
数字そのものより、その数字の「希少性」や「大きな変化」を相対的に強調することで、その数字の意味を見せましょう。
(ex.「2個、手に入った」→「“世界で10個しかないうちの”2個、手に入った」、「売上が123億円に」→「売上が“前年比98%増加”で123億円に」) - 同じ数字でも、表現の仕方によって印象が全く異なる
人間は、リスクや損失の数字の方が記憶に残ますし、割合(パーセンテージ)や総数などの表現方法で印象が変わることも、覚えておきましょう。
(ex.「“成功率89%”のキャンペーン」→「“失敗率11%”のキャンペーン」、「日本人の“1万2000人”に影響」→「日本人の“0.01%”に影響」)
ここぞ!というポイントでは「合図」を出す
プレゼンの中でも、最も聞いて欲しいポイントを話す時に自分から合図を出すのです。
やり方はいたって簡単。
- 「ここが私の言いたいポイントです。絶対聞いてください。」
- 「絶対に覚えて帰っていただきたいポイントを今から言います。」
と目立つように旗を振るのです。
このような言葉を発して、聞き手の「これだけは聞かなきゃ」スイッチをオンにするのです。
さらにポイントは、この言葉を言い切った後に一拍“間”を空けること。
この“間”を開けることで、緊張感が生まれ、その後の内容に関心が集まります。
(聞き手が聞く準備を作る“間”でもあります。)
- 「たった」「わずか」「今すぐ」「だけ」「〜に限り」「限定」
気づかれた方もいると思いますが、これらは通販で多様される言葉です。
「いつまでもあるわけでない」「たくさんあるわけでない」という「欠乏」「希少」状態によって危機感を煽り、聞き手を行動へと駆り立てる言葉になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたは無意識でどれだけ、やれているでしょうか?
「無意識でやれている」または「こんなことしなくても結果が出ている」。
そんな方は、今回紹介したことを無理にする必要はないでしょう。
しかし、「プレゼンの結果が出ていない」「プレゼンの成功率が低い」。
そんな方は、是非、試してみてください。
今回紹介した一言を、「添えるだけ」「言い換えるだけ」であなたの「プレゼンの成功率」が劇的に変わるかも知れません。
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