「仕事で評価されない。」
「自分も評価されたい。」
会社で、このように思ったことはないだろうか?
自分より能力がある人が評価されるのは理解できると思います。
しかし、「能力は変わらないのに、自分より評価されている人がいる。」
このようなこともあるでしょう。
当記事では、そもそも「会社はどんな人を評価するのか?」を解説します。
ルールが分からないのに、ガムシャラにやっても徒労に終わるのは常です。
まずは「会社はどんな人を評価するのか?」という基本的な考え方を理解しましょう。
会社で評価される人とは、「上司(評価者)が求める結果を出している人」
会社での評価とは、他者から得れたものが全てです。
そして、会社の評価者は上司になります。
つまり、会社で評価される人とは、「上司(評価者)が求める結果を出している人」です。
逆に他者評価を得ていない、自己評価は何の意味もないのです。
また結果を出していない雰囲気だけの人や、ただのお調子者も評価されません。
「そんなの面白くない。」「嫌なこと言うなー。」
そんな風に思われた方もいらっしゃると思います。
私は「評価される為には、上司に媚びへつらうべき」と言っている訳ではありません。
ただし、会社であなたの評価はそのように決められていると、認識する必要はあります。
「ルールを認識しないでゲームはできない」のと、同じです。
少なくとも、これ認識したうえで、会社での生き方を決めるべきなのです。
このルールを無視して、「良い評価だけされたい。」というのはどだい無理な話です。
「お客さんの為に頑張っている」では評価されない
「社内より、お客さんに評価される人になりなさい。」
このようなことを言う人もいます。
本当にそうでしょうか?
もちろん、会社の商品やサービスを利用してくれるお客さんを無下にしていけません。
無下にすると、会社の商品やサービスを利用してくれなくなります。
だからと言って、お客さんの言いなりになっていけません。
例えば、(会社のルールで)対応していない要望をお客さんがしてきたとします。
(ex .「24時間対応してくれ。」「商品を値下げしてくれ。」)
お客さんの要望に応えれば、お客さんは喜ぶでしょう。
結果、お客さんはあなたを「◎」と評価するかも知れません。
しかし、会社はどう判断するでしょうか?
会社のルールを破ったあなたを会社が評価するでしょうか?
(ex.会社のルールは「24時間対応は禁止」「高価格帯で勝負」)
ルールを破ると、会社が存続できなくなるかも知れません。
そのようなリスクを招いた人間が、本当に評価されるべきなのでしょうか?
また会社がなくなった場合、お客さんも困ります。
今まで利用していた商品・サービスが、利用できなくなるのですから。
だから、「お客さんの為に頑張っている」で評価してはいけないのです。
それよりも「会社のルールに従う社員」が社員が評価されるべきです。
(それでもお客さんの要望に応えたいなら、それがどのように会社の利益になるか論理的に説明し、ルール自体を改訂すべきです。)
プロセス(過程)は評価されない
繰り返しになりますが、良い評価とは、「上司(評価者)が求める結果を出す」ことです。
これに対し、「プロセス(過程)も評価すべきだ。」という意見もあります。
本当は、これはNGな考え方です。
なぜならプロセス(過程)を評価すると、正しい評価ができなくなるからです。
同じ量・目標の仕事をしている
- Aさん「40時間残業して、結果を出せていない。」
- Bさん「残業なしで、結果を出している。」
➡︎結果を出しているBさんが評価されるべきです
Bさんしか結果を出していない(会社に利益をもたらしている)ので、分かりやすい例だと思います。
では、下記の例ではどうでしょうか?
同じ量・目標の仕事をしている
- Aさん「40時間残業して、結果を出している」
- Bさん「残業なしで、結果を出している」
➡︎残業なしで、成果を出しているBさんが評価されるべきです。
もし、Bさんより、Aさんが評価される会社ならば、「残業アピール」が蔓延してしまいます。
評価のためだけに、必要もない残業をする人が増えれば、生産性が下がり、人件費も高騰します。
そうすれば、会社の利益がどんどん悪くなり、最終的に会社が潰れてしまう可能性もあります。
「プロセスを評価すべき」というのは、実は危険な考えなのです。
まとめ
今回の記事では、「会社はどんな人を評価するのか?」を紹介しました。
しかし、仕事で結果を出すための、具体的な方法が分からないという方もいるでしょう。
下記の「あわせて読みたい」では、同じ著者の『数値化の鬼』から仕事の「変数」に注力し、仕事の結果を出す考え方を紹介しています。
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