プレゼンするが相手から「YES」を引き出せない。多くの人が、そんな悩みを抱えているだろう。
自分の企画や提案を通そうとすると、プレゼンが上手いことは必須のスキルです。
私も「もっとプレゼンのスキルを上げたい」と常に思っています。
そんな人は是非、この記事を一読ください。
この記事では、「プレゼンが上手くなる方法」を紹介します。提案のレベルを上げることで、相手から「YSE」を引き出しましょう。
- 「ペイン」を探す
- 「最大の問い」を探す
- 問いを「分解」する
- 「提案の強度」を上げる
上記の法則を駆使すれば、誰でも「プレゼンが上手く」なることでしょう。
この記事は(株)ワンキャリア 取締役で、「職業人生の設計」「組織戦略」専門家の北野唯我の著書を参考にしています。
『仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた』北野唯我(2022年/日本図書センター)
「ペイン」をいかに解消するかを考える
何かを提案するとき、そもそもの出発点になった「ペイン」を探す必要があります。
悩み・痛み・不満・不安・非効率などの苦痛の総称
人は「ペイン」を解消したいから、提案を受け入れるのです。この「ペイン」の解消に注目するのが、「プレゼンを上手くする方法」の第一歩です。
その際、まず最初にすることは「目標」と「現状」の把握です。なぜなら、「ペイン」とは、「目標と現状のがギャップ(=差)」から生まれるからです。
そして、そのギャップ(=「ペイン」)を「どのように解消するのか?」の「問い」を立てましょう。その「問い」が「提案=プレゼン」になるのです。
「最大の問い」を設定する
把握した「ペイン」に対し、「不安が無くなった!」「悩みが解決した!」「満足できる!」のような最終的なゴールを設定しましょう。
最終的に解くべき、「最大の問い」を設定するのです。
この際、対象相手だけでなく、“その1つ(または2つ上)の「ペイン」は何か?”も考えましょう。(例えば、取引先への提案なら、「営業担当」→「事業部(1つ上)」→「会社(2つ上)」の「ペイン」を考える)
そして、その「ペイン」を解消できる「問い」を立てましょう。
このやり方は、優れた営業やコンサルタント、プランナーであれ当たり前にしています。プレゼンが不慣れな人は、意識的にすることで、プレゼンの成功率を上げましょう。
「最大の問い」を「分解」して、解きやすいレベルまで細くする
ゴールとなる「最大の問い」(「セントラルクエスチョン」)を「具体的な小さな問い」(「サブクエスチョン」)に分解する。
抽象的で「大きな問い」。ゴールとなる。
具体的で「小さな問い」。プロセスとなる。
このふたつは、「サブクエスチョン」を解けば、自然に「セントラルクエスチョン」が解けると言う関係性です。
この両者にはおおよそ「1対3」の法則があります。つまり1つの「セントラルクエスチョン」に対し、3つに「サブクエスチョン」で補足するのがちょうどいいのです。
これは普段から、私たちが自然にやっていることでもあります。
CQ:15時に東京から大阪に着く(=最終的に解くべき問い)
SQ1:今のスケジュールだと何時に到着するのか?(=到着予定時刻の予測)
SQ2:差分の時間を埋めるために、することは?(=早く着くためにできることの明確化)
SQ3:どういう優先順位で、どこから取り組むべきか?(=まず「◯◯」から片付ける)
このように普段でやっていることを、意識的にビジネス(プレゼン)に応用するだけです。コツは「意識的に」行うことです。
提案フォーマットは「目的」→「背景」→「提案」→「詳細」
色んな提案フォーマットがありますが、一番わかりやすいのは、この4段フォーマットです。
- 目的:何のためにやるのか?
- 背景:なぜその目的達成が必要なのか?
- 提案:「こうしたい」「こうあるべき」という案
- 詳細:スケジュールやリスクなど(目的、背景、提案には入らないが需要な情報)
まずはこの4段フォーマットで、プレゼン資料を作ってみましょう。ポイントは以下の通りです。
- 「目的」に迷ったら「セントラルクエスチョン」から考える
- 「目的」と「背景」が論理的につながっていること
- 「背景」には、「ペイン」を事実と解釈を分けて記載し、論理的な根拠があること
- 「提案」は、数パターン並べて、優先順位をつける
- 「詳細」では、「やらない理由」を1つずつ徹底的に潰していく
まとめ
今回は「プレゼンが上手くなる方法!提案のレベルを上げる仕事術」について解説しました。
正直、実行するのは面倒くさいです。しかし、他の人がやらないからこそ、提案のレベルが上がるのです!
まずはやってみてください。
また「提案のレベルを上げる」ことも大切ですが、プレゼンでは「発表の仕方」こも大事です。
以下の記事では「プレゼン発表の5つにコツ」について解説していますので、そちらの記事も是非とも読んでみてください。
参考文献は⏬。こちらも是非一読ください。必ずあなたの為になります。
仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた [ 北野唯我 ] 価格:1650円 |