「人とのコミュニケーションが苦手。でも、そんな自分を克服したい」「何とかそんな自分を変えたい」
コミュニケーションは苦手より、得意な方がいいでしょう。しかし、苦手なものを克服するのは、非常に難しいものです。
私もコミュニケーションが苦手です。
今も「これを言ったら勘違いされるかも」「相手がよくわからない」「話したいのに自分を理解してくれないかも」などの不安がつきまとい緊張してしまいます。
確かに克服は難しいですが、、考え方を変える(マインドチャンジする)だけで、そのコミュニケーションのハードルを下げることが可能です。
この記事では「コミュニケーションが苦手」な私が、マインドチェンジできた考え方を紹介します。
私は人付き合いな苦手なタイプの人間です。そんな私が、20年間の社会人生活でたどり着いた考え方です。コミニケーションが苦手な人、コミュニケーションに悩んでいる人は是非、参考にしてください。
【考え方①】「相手のことはわからない」が当たり前
大前提として、簡単に「相手のことはわからない」、「自分のことはわかってもらえない」。
軽々に「相手のことがわかった」と思うのは大変危険なことです。
(また、自分のことを「わかってもらえる」と思うのも危険です。)
逆に、相手のことは「わからない」と思えば、気も楽になり、予想外の言動や行動を楽しむ余裕が生まれるでしょう。
「相手のことがわかる」「自分をわかってもらえる」という余計な期待をするから疲れるのです。
では、「相手のことがわからない」から、コミュニケーションを諦めていいのでしょうか?
違いますよね。
相手のことは「わからない」から、コミュニケーションを図るのです。
「コミュニケーションを図ったから理解し合える」とは限らないですが、コミュニケーションを図らないと何も始まりません。
【考え方②】相手へ期待し過ぎない
「自分は相手のことがわからない。」
それと同じように、「相手も自分のことはわからない」のです。
だから、「(自分のことを)黙っていてもわかってくれる」などと思ってはいけません。
「相手は自分のことを分からない」のですから、自分から自分のことを伝える必要があるのです。
自分の主張したいことがある場合は、自分から対話することで、自分の考えを披露しましょう。
自分の考えを言ったからといって、「相手がわかってもらえるかどうか」はわかりません。
しかし、何も言わないことには何も始まらないのです。
「相手のことがわかる」「自分をわかってもらえる」。意思疎通として、とても素晴らしいことだと思います。
しかし、これはあなたの希望であって、相手の希望ではありません。相手はそんなことを全く望んでいないかも知れません。
相手へ期待しすぎのは厳禁です。
【考え方③】「対話」で、歩み寄りのポイントを見つける
「対話」では、相手の主張をよく「聴く」。
自分が理解できないなら、「なぜそう考える(言える)のか?」と「訊く」。
これを繰り返すことで、互いに歩み寄ることができるのが理想です。
自分を捨てるでもなく、相手に合わせるでもなく、双方の中間に歩み寄りのポイントを見出す。
この様に「対話」で「コミュニケーション」を図るのです。
互いに歩み寄ることを妥協と捉える人もいるかも知れませんが、妥協は悪いことでないのです。
価値観が決定的に異なる人とは、妥協という形でしか「対話」は成立しないのですから。
【考え方④】「自分と相手の主張」を批判的な姿勢で検証する
自分と相手の主張が合わない時、そのまま放置すれば一生、平行線のままです
それではコミュニケーションを取った意味がありません。
その様な場合は、「自分の主張」「相手の主張」とも批判的に検証しましょう。
(相手の考えを無批判に受け入れてもいけないし、自分の考えも無批判に放置するのはNG。)
「双方の主張」「背景にある発想」「発想の根底にある価値観」をそれぞれ比較対照しながら、徹底的に検証するのです。
これが「対話」の基本姿勢です。
この検証を行うことで、双方の主張ともアップデートされ、よりより結論(歩み寄りのポイント)を見出せるでしょう。
対話のイメージ(例)
- 誰かがたたき台となるアイディアを出す
- そのたたき台を皆んなで成長させていく
- 多様な視点から、多様な意見を出して、その成果を共有する
この様な雰囲気で協働が出来れば対話は成立しているでしょう。
「戦わないこと、自分とは異なる考えも認めること、皆んなで考えること」がポイント。
- もとより価値観の共有など期待できない
- 信念は真っ向から対立
- 自分と相手の主張は決してかみ合わない
「より良い未来」のためには、相手の主張を「聴く」。納得できないところは、こちらから尋ねて「訊く」。
それぞれの「より良い未来」のために、それぞれの理由で歩み寄り、全員が一致する合意点を見い出していく。
「それぞれがそれぞれの理由で歩み寄る」がポイント。
わかり合えない相手である以上、自分と相手が同じ理由で歩み寄ることは期待出来ません。
相手に説得されるのはなく、自分で自分を説得することによって歩み寄るのです。
この様な行うのが、「対話」による合意形成です。
合意形成に至らない場合でも、「対話」のプロセスを踏むことで、解決するべき問題点が明確になり、つまらない誤解などは解消され、「より良い未来」のために進むべき方向が明らかになります。
まとめ
この記事では「コミュニケーションが苦手」な私が、マインドチェンジできた考え方を紹介しました。
マインドチェンジも大切ですが、実際に実生活でコミュニケーションできるのかが重要です。
以下の記事では、「会話が苦手な人でも簡単!!ビジネスで使える4つのコツ」について解説していますので是非、併せて読んでみてください。
『不都合な相手と話す技術』北川達夫(2010年/東洋経済新報社)
参考文献⏬の本を読むことで、さらに理解を深めることができます。
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