あなたも「何でこんな仕事をやっているのだろう」と不満に思うことはないでしょうか?
「よく考えずに仕事を引き受けてしまった。」
「相手の機嫌を損なわないためだけに依頼を引き受けてしまった。」
「「イエス」と言うことに慣れずぎて、思考停止で引き受けてしまった。」
そんな経験はないでしょうか?
他人からのプレッシャーに負けず、依頼を断るのは難しいスキルです。
しかし、断れないからといって、何でもかんでも引き受けてたら、あなたの人生は他人の言う通りになってしまいます。
本記事読むことで上手な断り方のコツを学んで、断り方のレパートリーを増やして、そんな人生からは脱却しましょう。
「引き受けたくない仕事を上手に断る。」
それは、優秀な人に必須なスキルなのです!
- 依頼を引き受ける基準を明確にしておく
- 依頼を断る考え方を予め知っておく
- 断るレパートリーを知っておく
この記事はアップル、グーグル、フェイスブックなどの有名企業にアドバイスを与えているグレッグ・マキューンの米国ベストセラーからの著書を参考にしています。
『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン(訳:高橋璃子)(2014年/かんき出版)
決断する基準を明確にしておく
急に仕事を依頼されたとき、その場で正しい判断をするのは難しいものです。
しかし、「自分にとって本当に重要なものはこれだ」と言う明確な基準があれば、次々とやってくる選択に対して、正しい判断が可能になります。
その基準は人によって、それぞれ異なるでしょう。
「自分の評価が上がることしかしたくない。」
「家族との時間を優先したいから、残業はしたくない。」
「自分が所属するチームにプラスになることは何でもしたい。」
「雑用はしたくない。」など。
この様に自分にとっての基準を明確にすることで、本当に重要なことに集中することができます。
仕事の依頼を上手に断るには技術が必要
仕事を依頼されたとき、断るのが難しい理由がもうひとつあります。
「他人にどう思われるか」という不安です。
「依頼を断ったことによって、罪悪感が込み上げる。」
「相手を失望させたくない(関係を壊したくない)。」
こうした気持ちが、依頼に「イエス」と言って何週間、何ヶ月も後悔するより「ノー」と言って数分嫌な気持ちになる方がずっとマシなのに、その判断を鈍らせます。
この罠から抜け出すには、きっぱりと、そして上手に「ノー」と言う技術が不可欠です。
上手に断るための考え方・技術
仕事の依頼に対して、断る考え方・技術は以下の様なものがあります。
- 判断を関係性から切り離す
依頼を断ることは、相手を拒絶することではない。 - 直接的でない表現を使う
直接的な表現を避けて、やんわりと断る。 - トレードオフに目を向ける
「もしもこれを選んだら、別のもっと価値あることができなくなる。」
失うものを冷静に計算し、自分が納得できる合理的な判断をしましょう。
人は皆んな、何かをあなたに売り込もうとしているのです。
(商品に限らず、物の見方や特定の意見を含みす)
相手が何を売り込もうとしているのか、自分はそれによって何を失うのかを冷静に考えましょう。 - 好印象よりも、敬意を手に入れる
「ノー」と言うことで短期的に相手と気まずくなることはある。
しかし、うまく依頼を断ることで、「自分の時間を安売りしない」というメッセージになります。 - 曖昧な「イエス」はただの迷惑
依頼をした側にとっても、曖昧なまま引き延ばされるより、はっきり断れる方が良い。
相手へのダメージもずっと少なくて済むのです。
断り方のレパートリー
最後に断り方のレパートリーを列挙しておきます。
今日からでも、すぐに使えるものになりますので、自分で使いやすい(断りやすい)言い方があれば、是非使用してください。
- とりあえず黙る
ゆっくり3つ数えて自分の考えを整理してから、それから自分の意見を言う。 - 代替案を出す
代替案を出すことで、相手に歩み寄りながら断る。 - 予定を確認してから折り返す
いったん時間をおいて考えることで、断ることが容易になる。
その場でつい引き受けてしまうことがなくなり、自分のペースを保つことができる。 - 「どの仕事を後まわしにしますか?」と言う
これは上司からの仕事の依頼に使える文言です。
上司からの依頼は断りづらいもの。
それでも、無理な状況で仕事を引き受けてしまうと、結果はよけいに悪くなる。
単に「ノー」というのが難しいければ、上司にトレードオフを意識させるのです。
筋の通った断り方は、納得性があるので、受け入れて貰える可能性が高い。 - 別の人を紹介する
誰がやってもできる仕事であれば、別の人にまわしてしまいましょう。
まとめ
「ノー」を言うことは、優秀な人の必須のスキルです。
どんなスキルでもはじめはうまく行かないことが多いでしょう。
それでも練習することで、だんだんスキルが身についていくものです。
尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくないという感情は自然であり、何も悪いことではないです。
しかし、それを優先しすぎると、あなたの人生は他人の言う通りになってしまいます。
そうならないためにも、そういう気持ちに打ち勝って「ノー」を言う事が、あなたの大切なものを守るのです。
参考文献⏬の本を読むことで、さらに理解を深めることができます。
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